アオリイカ
アオリイカは春から夏に、沿岸の藻場に産卵に来ます。餌木(木を削ってエビに似せたもの)でイカ曳きをするのもおもしろいものです。
肉厚で甘味があるアオリイカは刺身に最適。凍結しても味が変わらないことから、土産や贈答などに喜ばれています。イカに多く含まれるタウリンは、コレステロールを下げ、胆石や心臓発作を防ぐ作用があり、乳幼児の脳の発達を促すといわれています。
「かごしま旬のさかな」選定理由
ミズイカとして県民に親しまれ、生産量も全国上位。
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新鮮なものは、体に透明感があります。生きているものは無色透明で、時間がたつにつれて透明度がなくなり、やがて白っぽくなっていきます。
おさかなトリビア
イカは忍術使い?
イカは“分身の術”を使って敵から姿をくらまします。
イカ墨とタコ墨には“役割の違い”があるそうです。
タコの墨は水っぽくサラっとしていて、身を隠すための「煙幕」として使われます。
一方、イカ墨はドロっとしているので煙幕というよりもむしろ、水中にゆらゆら揺れる墨の固まりを自らの「身代わりの影」を作る役割。いわば “分身の術”なのです。
また、イカは体の色で感情表現するともいわれています。生きているイカは、一瞬で黒くなったり透明になったりと体の色を変化させます。これは、体の表面の膜(まく)の中の色素胞(しきそほう)を瞬間的に広げたり、しぼんだりしているから。体の色を変化させることによってコミュニケーションをとっているのだろうという、動物心理学者の説もあります。我が国においては、この分野の研究は全く行われたことがなく、いまだにアオリイカの体色やポーズが何を意味するのかよく判明していないのが現実ではありますが・・・。